希望の星/
Oz
獲物を仕留めたライオンは
涙をながしながら
その日の充足を祈る
子供達はただその肉を
貪り
成長すると共に
母の罪を背負うのだ
背徳の沼が
生の足を掴んでいる
知った顔で
その事実を吐いた
坊主は
都合の良い神様で
足元を覆う
空に架かる虹は
雨が降っていたことを
端的に述べている
只、その美しさは
今ここに存在することを
謳歌させてくれるのだ
それに涙し
笑おうが
真に時は奏でられる
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