家族/桜 歩美
 
君の命を思うとき
自分の命を考える

この生きざまを
君がすべて見ているのなら

私は決して褒められた生き方なんて
できない人間で
これからもうまい生き方ができそうにありませんが

せめて心の中の光はいつも君とパパである

このことだけは忘れずに生きているってことを
君にはその目に焼き付けてほしい

一番大切なのは一生をともに生きていく
家族なんだということだけを

たとえどんなに辛いことがあっても
支えあって決して逃げないでともに背負うことが
そんなことをやってみせられる存在である家族を
思いやる気持ちを
本気で守りたいと思う意地を

君にもその目
[次のページ]
戻る   Point(5)