はたちの地球儀/りゑ
 
界を変えられるかも、とは思いたくても夢さえ見られない

だから、もう一回言うよ
ほら、大人は口煩いもんだろう?

地球儀を最大限に回してほしい
限界と思っても
息があがっても
それでも回し続けるんだ
きみの心臓が破けそうになって
きみの脚も骨も砕け散り
無論地球儀もきみもどこにいるかわからない

そのカオス
真っ黒な 底も先も消えない僻地に降り立ったとき
きみのはたちの地球儀は

    ひとりの大人に 
          
               成る





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