やはり命か/
吉岡ペペロ
ピンクと灰色とブルーが混じり合って
あたりがもうすみれ色になっていた
春にちかい風が吹いた
LEDほどのつめたさが鼻を撫でた
きょうの天気がなんであったのか
わからなくなる時間帯だ
夜が溶けてゆく
メールでは言葉を
電話では声を
星座ではたましいを交わした
逢えばなにを交わすのだろう
言葉でも声でもたましいでもなくて
やはり命ということになるのか
戻る
編
削
Point
(24)