二日酔い/夏川ゆう
 
眠っても眠り足りない月曜日二日酔いすら知らない私

旅先で妻が楽しむ顔浮かべ仕事帰りに居酒屋に寄る

今日一人明日も一人なのだろうあなたも一人あなたも一人

山奥の表札のない平屋建てお茶一杯も貰えなかった

必要とされているのかいないのかわからないから孤独を選ぶ

三日月は段々畑に映り込む女性が鏡見るかのように

朝顔の花を数えるお年寄り涼やかな風朝日に光る

音もなく夕暮れになる一日は僕の生き方否定はしない
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