抜粋された独白/散布すべき薬物の所持2
 
太陽は何も考えていない無機物なのと同じで
僕も遠い国で誰が死のうが何の変化もなく
何の影響もなく何も知らずに明日という日を過ごせる
楽しいかもしれないし悲しいかもしれないし
それはわからないけど明日はやってくる
仮に僕が死のうが太陽は昇る
朝日は毎日何も変わらずに昇る

旭日の下だろうが
暗い海の底だろうが
同じ時間軸は永遠に揺らがなくて
だけど「時間」というのも存在しない
なんでかは君がよく知っていると思う
離脱すべきじゃないかと考えないことが
時間であると考えないことの要因だからだと思う

太陽も分割されて
中身はからっぽになっている

通行人がスライスされている
中身はヤハリからっぽで
黒いゴム質の皮で出来ていて
中にはナメクジが何匹も這っている
とても遅い


これらが僕の現段階での記憶である
所詮サンパイ(産業廃棄物)でしかない事は自分が一番よく知っている
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