-0/湖月
 
時間の止まった雪みたいに
ほんの少しの言葉だけで 心の中はいっぱいで
それ以外何も 欲しくなんかなかったのだと知った


その白い手に触れてみたいと
手を伸ばした先に何もなく
確かな絆はあるのに 続きなどなくて
時間が止まったように笑いあう私たちに
一つの記憶だけ残していて



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