悪意の夜/まどろむ海月
 
ないのだろう
  僕は存在しない過去


  いつかどこかの街
  主婦として ただ風景のように 
  通り過ぎる気だね   




  あの華の棘
  ポイズン
  消えない痛みと苦さ
  哀しく冷たい天使の微笑  
   黒
  


  年老いた果て
  やがて私は帰っていく
  その闇の色に
  その微笑を思い出さずには
  いられないのを
  君は知っているから











                 



  ? 悪意の夜


王様の与える勲章

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