詩ではないと破り捨て/番田
ただひとつとしての
ただ 歌だけが ただドブに引き裂いて
すり減らしているけれど 正社員がそうであるように
すぐに確かめようとしては 交差点でブレーキランプと
あのアスファルトを ヘッドランプが見えた
誰の耳にも
僕は詩をもう 読まないだろう詩を 聴いていた 歌だけが流れていた
歌を人は もういなくなっていて そして
アルバイトと一体となって作っていく 僕というぼろぼろになっていく
僕は響いているみたいだ
しかし僕の耳にも言葉の色を そのままだった
街の中には流れる車だけが ただ走っていた
しかし無限の宇宙をそうしているみたいに
いつもこの国としての この国の ぼろぼろにしていく
ああその音が 捨て去る
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