来世への階段/
吉岡ペペロ
岬の塔に幽閉されていた
風の声を聴き
海の虚無を見つめ
雲やひかりの階段に
来世への憧れを昇らせていた
塔の内にある肉体が
世界を傍観していた
世界は私という個に
定点観測されていた
岬の塔に幽閉されていた
風の声を聴き
海の虚無を見つめ
雲やひかりの階段に
来世への憧れを昇らせていた
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