虹の光線/
天野茂典
草深き引込み線のレールかな犬も訪わざるアパートのごとし
鉄塔を何万ボルトの信念が吹きだまっているスパークもせず
書斎からアクアレモンスカッシュのJAZZ泡だちぬアート・ファーマー
踝がひたひた水に浸されて鏡のように湾岸線は夕焼けている
アジサイの君の笑顔よ斜めから虹の光線肩までかかる
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