春の野の草花の如し/
生田 稔
かってわたしは煙の精を葬った
そして色の精も片づけた
今や酒精も遠ざけようと思う
なかなかのやつで骨が折れる
金もかかる
楽しくやっつけよう
濃厚なやつ淡いもの
色精とよく似て手ごわい
まあ六・七割がた、きゃつらは負けだ
あとが難しい
煙のやつは二五年かけた
色精は三三年年でへこみよった
だがの酒精のやつ今では
悲鳴を上げよるよ
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