言遊病/黒川排除 (oldsoup)
われた──つよがりの──ことばが、まとわりつく、じぶんのように、あるけるかあるけないか、きめる、そらす、みとめる、ちんしゃする、うけとめる、はなす、なんだなんだ──黙っていれば良かったじゃないか、それとも何かきみは、物々交換でも──古いイメージ、それは──古物商の薄汚れたカーペットの上にやけに磨かれた香炉があることを認めた行商人が帰る道と方法を引き換えに匂ったものだ──陽炎のように凝視しては目をつぶる行方知れずの流浪人を逃すことができたのなら、わたしも──ああおとうさんおかあさんが与えてくれた、心の臓だ、もはや、何も伝えることのない神経の上を、ことさら慎重に渡ろう、それはわたしのように演じているわ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)