言遊病/黒川排除 (oldsoup)
とになんの意味があったろう。何度も同じモチーフを描いて、だがその道を見つけることが今まで一度でもできただろうか。不可思議なものにとらわれていることと不可思議なものをとらえていることと不可思議なものを手に握っていることは明らかに違うことで、最後のは笑っているわたしは笑っている。下腹部に力を込めることによってやはり笑っている。笑っているのだ、純粋な意味としての笑い。ピアノは壊れているはずだ。そのまたピアノというものがいったいどういう仕組みなのかわたしは知らない。ピアノもわたしの仕組みとしてのわたしを完全に知らないだろう。できることならそのひびに飛び込んでしまいたいのだ、大声で叫んでいたいのだ、何のため
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