言遊病/黒川排除 (oldsoup)
んだ
6.おもう
ある妄想のように激情的に妄想することを誰かに強いられているかのようだと思えば関係のない探偵じみた男が勝手口の方からまさしく勝手に上がってきたかと思うとハンチング帽がないことに気付いて帰っていくところに土足の泥がべっとりと染み付く間はわたしは何をしていたかと言うとそれをじっと見つめていたのであるが超然と場を占有する泥は特に目立った特徴もなくまったく探偵の残したものらしかったがそれ以上の手がかりはなかったのかというとないのでありそこから雑草が生えて日々の食費の助けになることもなかったし木造二階建ての一戸建ては別にそんな夢のあるものでもないだろうと誰が知っていると言えばそれはわ
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