「 沈む夕陽に魅せられて 」/椎名
 
水平線に陽が落ちる

海と空を緋に染めて

一日我々を照らし

ぬくもりを与え続けた太陽

おそらく

明日も

あさっても

変わらずに昇ってきてくれるのだろう

約束なんてないけれど

そう信じさせてくれる



天と地の間で

我々は生かされている

自然は回り続け

変わることのない繰り返しで時を刻み

全てのものを許容し育み破壊する



何をもがいているのだろう

こんなちっぽけな存在

無数に蠢く人・・・人

この偉大な空間では塵にも等しい存在

天を仰げば

気が遠くなるような空間と時間が広
[次のページ]
戻る   Point(0)