「 沈む夕陽に魅せられて 」/椎名
水平線に陽が落ちる
海と空を緋に染めて
一日我々を照らし
ぬくもりを与え続けた太陽
おそらく
明日も
あさっても
変わらずに昇ってきてくれるのだろう
約束なんてないけれど
そう信じさせてくれる
天と地の間で
我々は生かされている
自然は回り続け
変わることのない繰り返しで時を刻み
全てのものを許容し育み破壊する
何をもがいているのだろう
こんなちっぽけな存在
無数に蠢く人・・・人
この偉大な空間では塵にも等しい存在
天を仰げば
気が遠くなるような空間と時間が広
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