オムライス/私は死にたいと言って、母を喜ばせました/リヅ
 
 二人で、ランチにオムライスを食べていました。黄色い卵に包まれて、赤いケチャップのかかった。しかし私は砂でも食べているかのようで、何も味を感じませんでした。嘲笑うクラスメイト、それを見てみぬふりをする教師たちが、学校だけでなく、どんな場所にいても頭の中から全く立ち去ってくれなくなっていたからです。その頃の私は手首ばかり切っていました。運び込まれた病室にも彼らはついてきましたが、切っている間だけは一人きりになれたからです。オムライスを食べながら、私は考えていました。もうこのままやっていくことはできない、こんな生活は続かない、逃げたい、やめたい、諦めたい、未来を、…。母に伝えなくてはならないと思い、私
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