ピーナッツ/
 
それは花の匂いのする、
午後だったと思う

ほんとうに、
さわったら柔らかい

温かな木漏れ日の音


壊れてもピアノ
汚れても毛布
いじわるでも大切なひと

ずっと一緒にはいられなくても
僕らは

友達



花が揺れる
駆け出してみれば
ああ、なんて速い

いつから僕は
こんなに速く走れるようになったのだろう
小さく生まれても世界は広いのだね


優しい君もそう思うだろ?



僕らは優しいまんまで生きていこう
たくさんの向こう側の
たくさんの思い出の


優しかった時間を引き受けるように



ジャスミンやラベンダーの匂いがする
知ってるかもしれないけれど

いつだって
数ページ先には幸せがあるよ
知らないほうがさ、
きっと面白いね



デザインされる僕はいつも一人ぼっちだ

けれどチャーリー、

そうだ君だけは

忘れないでいてくれるかな





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