頻出度と凡例(アニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』に対する覚書)/真島正人
ごがずれてしまう
私は癲癇患者に似ている
体中がこわばっている
そのうえ、筋がずれている
私は
わかっている
禁じられているなどという表現の
大仰さ
馬鹿馬鹿しい限りであるということ
あらゆる脳髄に
従った郷愁の尺度
薬では治すことの出来ない
人間の感度
最後の手段などあるまい
私は君に
答え続けている
答え続けることの義務も知らずに
朝早く
犬をつれて散歩に出る
ゼロ地点まで歩き
すぐに引き返すだろう
かえるたちの鳴き声が
畦道から
戒厳令を教えてくれる
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