年が明けてもやっぱり私は私のままでした/涙(ルイ)
 

年が明けたんだから 私も新しくなってると思ったのにな
寝ても覚めても昨年の私からまったくもって進歩しちゃいなかったよ
なんだか情けなくなって 泣いてみたいとも思ったけれど
鏡の中の私がせせら笑っている気がしたので
だから涙を流す代わりに イーッて歯を出したら
あいつ憎々しげにベーッと舌を出しやがった


まるでなにもなっちゃいないじゃないか
やらなきゃやらなきゃと思うばっかでさ
部屋の掃除も結局しなかったし
洗濯物はたまり放題たまっているし
買ったまま放置した本は
読まれないまま本棚の中で眠っているし
出し忘れた年賀状は
いつまで経っても誰にも届くことはないし

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