男の修行/鵜飼千代子
もう少し頑張ってみよう
この険しい道を
あの人は待っている
暑い日差しが照りつける日も
大雨の日にも傘を差さずに待っている
俺が何を考えながら歩いているのか
わかっていながら待っている
待っていてね きっと行くから
俺が行ったら
溢れそうな笑顔で抱きついてくるだろう
泣いてしまうのだろうか
俺には今この旅が必要なんだ
辛い思いをさせるけど 俺を信じて待っていて
辿り着かなければならないところがある
そこには愛する人を待たせている
俺を信じて 待っている
1996.初稿 2003.03.02改稿 YIB01036 Tamami Moegi.
1997.5.25. NIFTY SERVE FCVERSE 第3回顔面会(東京)合評会 提出作品
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