労働/攝津正
力だった。王寺さんや柳原さんや大和田さんを見よ!
攝津は、転向した。漱石的意味で自己本位になり、吉本的意味で自立した。豚でもあるし、自立豚というのも悪くない、と攝津は独り笑った。攝津は、アソシエーションなるものは不可能であると考えるようになった。この曖昧な用語が労働者生産協同組合を指すとすれば、企業家(起業家)精神を欠く故に不可能であり、連帯を指すならば、攝津個人の事情、つまり喧嘩上等の狂犬であるという事情によって不可能だった。西脇さんが最近、ブログ上で読者とアソシエーションしたい、と述べたが、攝津はそれは不可能だと思った。攝津は、西脇さんはプルードン的であり、自分はシュティルナー的だ、と思っ
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