宵闇スーパーインポーズ/ソノタ
 
「好きになったばかりだもの。そんなに食べられない。」
そういってあなたは夕焼けを摘みとり口にほうる
鴉の濡れ羽色の髪が絡まり
毛細血管の包囲網を意味のないものにしている

歩いている
宵闇迫る:::を
嘘でも本当でもない光
あなたのいない道を歩いている

鬱血した手首で頬杖をついて
乾燥させたため息1リットルの重さを量る
1.293グラム
ただの空気だ
そしてここは寒いのだろう

枝から離れた葉は水たまりを燃やした
25年前の衝動をまだあきらめられずにいる
平和を祈ったってかまいやしないだろう
だって:::で生きている

薄紫の散る
白目は蒼い
鍋底が氷点下
どうりでスープが温まらない

50円切手でたりるでしょうか

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