吾輩も猫である/yo-yo
 
いつものように、公園のベンチで朝の瞑想をしていたら、目の前を異様なものが移動していく。そんなものが目に入るということは、いかに瞑想がいいかげんであるかということだが、その瞑想の原っぱを横切ったものは、公園を棲みかにしている野良猫だった。異様にみえたのは、そいつが鳩をくわえていたからだ。口元からひろがった鳩の羽が、まるでライオンのたてがみのように堂々としてみえた。大きな獲物をくわえているせいか、歩き方も妙にゆったりとしている。どうだと言わんばかりの威厳さえある。こんなやつに馬鹿にされてはかなわないと、必死に瞑想に戻ろうとしたのだが、野性をあらわにした野良の姿に、俺の心は千々にかき乱される。
そして
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