闇夜に日傘/
徘徊メガネ
私を隠し歩いた
色目紛しく映る
人目を掻い潜る様に
喧騒が傘を打つ
時雨程に心は濡れ
滴る音は誰にも届かない
擦れ違う息を感じながら
家路を惑う
触れ合える事も忘れ私は
私を隠し歩いた
戻る
編
削
Point
(3)