一月のある日/
伊織
滑り台に登り
寝転ぶスペースがないので
座って 空を眺める
オリオン座を探してみた
瞬く四角は輪郭が歪んで
中にある三連のはずの星も
つながってしまっている
耐えきれず 眼鏡を外せば
星が
消えた
空にはぐちゃぐちゃの灰色が広がり
やがてまた
日差しのない夜明けを迎える
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