無意識化のノート、1ページ目/ホロウ・シカエルボク
 
で無意識的に行われなければならないが、しかし無作為に行われてもどこにも辿りつかない。そこには確実に答えにたどりつくためのある種の法則があるが、なにぶん無意識化で行われることだけにそのことについてはっきりと説明することは出来ない。それは後学的な本能に近い感覚だ。後学的な本能?デジタル家電に潜む幽霊みたいなシチュエーションだが、そんなものあるのかないのかということについて話すことが真意ではない。そうしたものの在り方によく似ていると言えば判ってもらえるだろうか?後学的な本能、俺が話しているものはまさしくそういった感覚についてのことなのだ。まあ人間の細胞は周期的にすべて入れ替わっているというし、そういった
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