雲と雪ん子のワルツ/りょう
僕は雪ん子 寒がりです
生まれた雲の下をしんしん走ると
すぐ鼻が赤くなります
雪に足跡つけていいですか
振り返れば消えてるのを
何度も見ましたから
口をアングリ開けて
待ってますね
舌の上で溶けたら
おいしいとバンザイします
今近くを通った人に
石ぶつけます
雪は嫌だと難癖つけました
分かってます
危ないから
雪で我慢します
あの山の先まで
涙が止まらなくなるぐらい
降っていてください
たき火踏み付け
かじかんだ手でつかみに行きます
一人こたつに入れますから
雲ゆくまま 僕のまま
両手広げて走ります
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