【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
 
ちゃぐたなんです。内部に柱はいくつも通っている、でもその柱って全部が点で勝手な方向に据えられてて、「これで家なんか立つわけねーよ」「あれ?立ってるよ?」みたいなオモシロさがある。
(ケムリ・レス、一条「john」)




{引用=
>身代金はどこかに用意されたまま、例年より冷たい冬の空から雪が落ちてくるのを、私は妻とベランダで寄り添いながら眺めた。

ここらへんはですね、地味ですが、ぼく的には、この作品のキーのパーツになるわけで、この描写がなければこの作品は成立しない、くらいの思いはあるんですが。思いはあるんですが、意外と、そう思われてないんじゃないだろうか、ということに最
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