僕は、ハムスターが遊ぶやつ/邦秋
(末尾より)
こんな僕には才が無い
そう思うことはしばし在る
すぐに壁にぶつかる、や
すぐ辿り着いたことにしちゃう、や
向かい方すらわからない、や
こんな僕には才が無い
そう思うことはしばし在る
何にも興味が示されない、や
思い浮かぶは過去の記憶、や
伸びぬ技術だけを使って、や
こんな僕にも才は在る
そう思うこともたまに在る
作り上げたら満足する、や
それを何度も堪能する、や
他の意識に見せたくなる、や
それでも、すぐに冷静になる
そして、あるべき我に帰れる
その瞬間をいい例として
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