【批評祭参加作品】客観描写ということ(高浜虚子)/古月
 
する苦労をともなうだろうと思う。だが、あなたが本当に良い詩を書きたいと思うならば、それは、どれだけ苦労してでもやってみる価値があるはずだ。
 
 最後に、ここまで読んでくださったあなたへ。
 もし本稿を読んで異論や反論をお持ちになるようなら、存分にそのことについて考えてみていただきたい。高浜虚子の「客観描写」は、やや頑迷な部分があることはわたしも否定しない。ぜひ、これを叩き台にして、あなた独自の詩論を組み立ててほしい。
 どんな形であるにせよ、本稿があなたの心に少しでも何かを残せることを祈りつつ、筆を置くことにする。


* 文中の「」内はすべて岩波文庫「俳句への道」(高浜虚子)から引用。
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