【批評祭参加作品】日々のひび割れ −石川敬大『ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる』評−/大村 浩一
日々のひび割れ
−石川敬大『ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる』評−
石川敬大さんは、現フォでは練達の詩人と言ってよい。
彼の近作に、私にとって妙に気になる作品があった。そういう詩に限って一
般の評価は控え目だったりする。作者にとってはこの作品でこういう取り上げ
られ方をされるのは不本意かもしれなかったのだが、一応お声がけした上で敢
行した。二晩で書いた拙い文で恐縮だが、この詩に潜むものが多少でも読者の
方に見えてくるのなら幸いである。
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ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる
石川敬大
どこかの紅葉を買いにゆこう
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