【批評祭参加作品】谷川俊太郎インタビューから考えた事/大村 浩一
詩はどこで生きるか
=朝日新聞谷川俊太郎インタビュー
「詩はどこへ行ったのか」から考えた事=
世間的には、詩集も詩論も人の目に触れる機会はどんどん減っているように
私には思える。アマゾンですぐに買える、とか言うのとは別の話だ。ネットで
誰でもすぐに買えるということは、それを誰も大して欲しがっていないことの
証左だ。(人気のあるものは行列しても買えない)
詩集のようなものは欲しい人だけが読めばいい、というのが豊かなニッポン
の、多様性ある社会の考え方などと言う人は居る。ところが実際には何事にも
経済的な競争がつきまとうせいで、こうした多様性はどんどん根絶やしにされ
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