いちにちのへんか/小原あき
 
朝起きて湯を沸かす
洗濯機を回し
仏壇と神棚のご飯を変えて
玄関を掃く
するといつも通りに学生が登校し
その向こう側では山が欠伸をする
洗濯物を干し
朝食を食べ
珈琲を飲む
夫を送り出し
犬の散歩をして
帰ってから家中を掃除する
昼ご飯の準備をし
それを食べる
昼寝をすこしだけして
読書をし
自転車で買い物へ出かける
帰ってから犬の散歩をして
夕飯を作り
夫の帰りを待つ間
洗濯物を畳む



これを飽きもせずに
毎日
同じ順序で繰り返すのです

すると



今朝の山は白い帽子を被っていました
だけど笑っていたのは
空がご機嫌だか
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