インド旅行記16(ダージリン)/チカモチ
 
よそ者は自分一人のようでした。

ジープに乗ってしばらくすると、それまで自分とは一言も話さなかった男性が突然「このジープ、200ルピーだよ」と声をかけてきました。ホテルマンは昨日100ルピーだと言っていましたが、事情が変わったのでしょうか。たいして考えもせずOKと返したのですが、その瞬間、男性は「OKだって、うひひ」と笑い、ニヤニヤと周りを伺いました。

さすがの私でもピンときました。この人は私をだまそうとしている。大方100ルピーを運転手に払い、あとの100ルピーをちょろまかそうとでもしているのでしょう。
しまったな、と後悔しました。言われた時、そんなはずはないと反発すれば、まだ取り返
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