勝利という概念は記号の罠だ 仮説メモ/結城 森士
から進化できたわけである(これは、言語、言葉、笑顔、文字、などの発明で分かり、物事を整理して理解しようという記号化の流れが非常に進化したということ)。
そう、生物は「記号化したがる」のだ。
勝者は優秀であり、敗者は劣等 という単純な感覚も、単純な記号化だ。生物は、この単純な記号化によって優勝劣敗を決定して厳しい競争を繰り返してきた。
人間は、時に人間であることを恥じるが、もしそれを考えるのなら、そもそも生物であることが恥なのである。なぜ人間であることを恥じるのか。それは、私達は全ての他者を幸福にすることができず、人の痛みに共感することに限界があるからである。もしそれをしようとすれば、どう
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