*指先をソーダ水に浸しては 「なんで今日も消えてしまうの?」*
きみの傷んだ香りを吸い込んで透明になる
ぽつり ぽつりと
夜を揺らして泡がはじける
指を
小さく交信させて花言葉の意味を知ったら
微笑んでみるの
(この白いシーツの上でみる夢は
二人いっしょのおしまいじゃなきゃいけないよ。)
口に含んだソーダ水の呟きはきみの幼い不安で
タンクトップから覗いてる細い肩を触れ合わせ
眠らないの眠れないの
一秒をわたしと共有出来るなら
嫌いな朝焼けをずっといっしょに拒んでほしいよ
星なんて、もう
見えない。
重ならない視線を指先に落として
真っ直ぐに透き通ったグラスのふちを
きつく
きつく、噛んでいる