だからといってそれが冷めてしまうまでここでこうしているわけにはいかないのだ/ホロウ・シカエルボク
君はうんざりするような春の幻の中で
僕が捨てた声を拾い上げながらずっと微笑んでいる
揺らぐことのない穏やかさに
敵わない何かを感じて僕はうなだれてしまう
秋に降り積もったまま捨て置かれた枯葉が
誰かの足の下で砕けていたいけな芸術に変わる
ふっと空気が変わるごとにどこかへ飛ばされてしまうそれは
何度でも僕を途方もない哀しみの中へ放り投げてしまう
網膜の中へ飛び込んでくる冬の陽射しは取り返せない時間のようだ
何が落度だったのかそうと知るたびに
なぜあの時そう出来なかったのかといたずらな逡巡を繰り返す
メイン・ストリートの見えな
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