連続性に恐れをなして/真島正人
 

人物のように
君は小さくなり
ビーカーの中に入ってしまった

僕たちは翌日
何も発見しなかったのだが
理科実験室は
花の匂いがした
肩で息をした教師は
僕の長い髪をなでて
いろんなことを話した



肉をもう食らうな
僕を許すと思うな
僕は解放する
すべての許しを
僕は僕を許すことが出来る



僕が僕の形でいられることは
ありがたいことだ
高いところから
爪を持ってやってくる連中
彼らの顔に
反吐を塗りつけてやれ



連続した
運動
気体の
昇華
小学校は
行進をしている



机の上に書いておいた
8000字の脚本
君はそれを
恋文と間違えた
僕たちはいつも遅れている
始発の列車に
僕は発射した
明るい未来を



連続性の恐怖
性が
君を
脅かすとき
まるで玉突き事故のような
恣意性
君が揺さぶった
あの雲のように
今日の空は
震えている

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