北大路タンゴ/CAMILLE
ら時折見知らぬおっさんが「ハイ」などと言って顔を覗かせることである。寒くないのだろうか、それより一体その行為に何の意味があるのだろうか。そんなことを考えながら坂の上にある交差点を右折すると、あっ、あるある、バーミヤンが見えてきました!永遠のように雪は降りしきっているがそれも私の心の中の問題なのでチェーンを付けたりするなどの諸問題は発生しない。そもそもこんな至近距離でチェーンを付けても誰も得をしないよ。みるみるうちにバーミヤンが近くなる。ピンク色の桃が顔ぐらいの大きさになってきたときに高まる鼓動と囁き、もうこれはやるしかないね、やるしかないよ北王路タンゴ。北王路タンゴ。
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