六本木心中/
馬野ミキ
ミッドタウンは 私は傷つくことなど恐れていないわ
私は強いしだいいち洗練された魅力がある
誰もが私のところに来たがるし最新の設備とファションを私は持っている
何しろこれらには価値があると信じられているし高さだって相当なものなんだから
誰も私を見下すことは出来ない
私は傷つくことを恐れたりしないんじゃなくて、私には傷つく理由がないのよ
人間たちはそろそろ、自分たちによって追い詰められはじめている。
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