滑った感じ/
八男(はちおとこ)
スの取り合いを始めた。挙句、おっさんは女にヘッドロックを決め込んで、みんな大爆笑。私はその時、世界一情けない羨望の眼差しを、おっさんに向けていた。
それにしてもティピの中は熱かった。すると、おっさんが、
「ちょっと、入り口開けよか」
そう言うと、若者が、丸い入り口を蓋のように塞いでいた、木の四角い板を外した。すると、なんともゆるやかな涼しい風が入ってきて、熱気と混じって、いい按配になった。
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