夏のデルマトーム/CAMILLE
スタイルを気にして愛がはじまる
臭い朝。
臭いのは口の方だが
素麺が背からにゅると伸びる
それを遠方から見ている俺
初夏のシーサイドでさみしいかなしい
「例えばきついGパンを履いたときとか足が痛くなるやろ」
意味不明のことをほざきながら
顔に絆創膏を貼ったオッサンが迫り来る
体全体がけだるいもう一度時間を巻き戻せたら
葱を刻むように時を刻む
所詮はx軸上の出来事
オッサンがガリガリ君を食っている
楽しげなface
空が銀色に見えるのだ
「もう堪忍してくれへんか?」
夏が近づく
心のデルマトームに霞がかかる
今は月の晩
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