インド旅行記9(バラナシ)/チカモチ
 
街を歩いていたら日本語が堪能な少年に声をかけられました。うさんくさいなと思いましたが、あまりにも上手なので応じてみることにしました。

どうやら少年、日本語の勉強をしたいがために日本人に話しかけているそうです。普段は医者を目指して勉強しているとか。
僕がバラナシの街を案内してあげます。そのかわり、僕の日本語がおかしかったら修正してください。ギブアンドテイクです。
そう言って少年はニッコリと笑いました。

紳士的なふるまいに胸を打たれ、結局半日は彼と行動することになりました。死を待つ人の家(火葬場で燃やされることを待ちわび、何もせずに死が訪れるのをじっと待っている人たちが住むところ)、地
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