僕らは空を見つめている/吉岡ペペロ
 
空から腐葉土の香りがした

僕らはなんて孤独なのだろう

空を見つめている

ひとのこころは遠すぎて

僕らはいつもとり残されている

同苦したくてありったけの

こころをかき集めてみても

僕らがこの世にあるかぎり

僕らがこの世をわすれても

腐葉土の香りが慰めていてくれる


そんなときだ

僕らが遠いこころを諦められるのは
戻る   Point(7)