タンBん妄想/がん
ああもう
冬は憂鬱な季節だというのに、発狂しそうな私がここにいるのね
あなたが好きだとか、そんなことを言えるほどにあなたのことを知らない
あなたを好きだと言ってしまえば、私の好きはウソになってしまうかもしれないなんて思っているの
冬は陰鬱な季節だというのに、あなたの瞳はなんて暖かなの
その瞳で見つめられると、頭からつま先までが火照ってしまうの
その瞳はどこを見据えているのかしら
私だったらいいななんて恥ずかしい妄想をしてみたりなんて
ああ照れくさい
でも、本当に、それが私だったら、なんて幸せなのかしら
冬は幻滅の季節だというのに、私は舞い
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