歌/
番田
何にもない手に
何にもない 手の
あるべきではない 手の存在の彼方で
僕は憧れた
女にさせられていた 響き渡っているのだ
響き渡っている女の風が 音に
そんなふうにあるのは
音の流れだけ 僕は 髪の毛にある
自分ではなく
口ずさんでゆくだろう
誰かの自分は生きているということをぼんやりと 僕は
口ずさんでいる 誰かの心を スターにさせられて
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