水泳ぎ/山内緋呂子
散歩山 泥が白靴
川 見えていうなら
小川 湖
といったところ
清流
ならば
苔が ここに
魚
ちゅる
のびて生きる棒
さら
しっぽのついた棒
揺れ るは
棒が生きているから
のびてのびて
遠くは
お日さま
見られないようになっています
いいですか?太陽光は目によくないのです。見てはいけません。
頭
池に ぼうん落
岩 苔
水ん中でも硬いんです
蟹も 小石も
おまえたちも
棒に目がついていた 棒
どちらへいかれますか
つむって岩
ゆきさきは
きみのおめめの黒いところになにもない
岩と岩のあいだを
さ りさ り
さる
ゆくでしょう
そうすると苔が緑に 腰 背について
こうして魚になりました
♯「見る」は昔から書くとき見ているように書いていたらしく、詩と目連動。
「魚の鮮度、着色料で偽装」だそうです。ニュースジャパンより。滝川クリステル、画面と近い。
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