アマリリス/月乃助
 
いに似た 身の
それに抱きしめられたような気がするのです
その腕の中で眠ることを願いながら
毛布のなかに入れてやって、

      ・
次の雪が舞い落ちてくる前に
早く眠りにつかなければ、
花をなくしたと、問い詰められた冬の
代わりに、春を想い出すのも
今宵は、よいのかもしれない

      ・
あたたかな毛布のなかで
その時は、
あたしが、あたしにもどれそうで、

それって、うれしいのです





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