Punk is Dead/ホロウ・シカエルボク
ても印象的な出来事だったぜ、そのころには、もう
パンク・ロックなんてリンカーンの銅像と同じぐらいの意味しかなかったのさ
90年代、黄金の国ジパングが土台からぼろぼろと崩れる準備をしていたころ
突然誰かがパンクって言い始めて
スリー・コードと鋲つき革ジャンが巷に溢れかえった
少年ジャンプでやたらと目につくような安っぽい自意識に
カワイクはないけどカラッポの小僧どもがこぞってこぶしを振り上げた
オー、パンクス、お前たちはばっちり決めていたけど
ピストルズの面影なんてそこにはひとつも見当たらなかったぜ
そうさ俺はとっくの昔から気がついていたんだ
パンクなんて初めからこの世の中には存在
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